ジャックを迎えて三か月ほどが経つ頃、人間社会に慣れさせるための社会化トレーニングも終わり、少しずつ散歩の時間も長く取れるようになってきました。
しかし散歩が増えるにつれ、問題行動が目立つようになり、「このままではいけない、きちんとしつけをしよう」と強く思うようになりました。
当時は“誰々流”といった独自のしつけ法が流行していた時期でもありましたが、私が選んだのは 森田誠流 というしつけ法です。
なぜその方法を選んだのか、そして実際に取り入れてみてどう感じたのか──今回はそのあたりを、私の体験を交えながら紹介したいと思います。
3人のドッグトレーナー

当時候補として選んだのは以下の方々でした。
森田 誠さん
- 経歴・実績:下記引用欄参照
・警察犬の訓練、介助犬の訓練、聴導犬の訓練、フリスビードッグの訓練、
テレビや映画に出演するムービースター犬の訓練、そしてコンパニンオンドッグの育成。
・2006年11月にテレビで放送された、「TVチャンピオン【ダメ犬しつけ王選手権】」で優勝
・警察犬の全国大会でも沢山の犬を上位入賞1975年4月 某有名警察犬訓練所に入所
1981年 日本警察犬協会 公認訓練士資格取得
1981年 日本シェパード犬登録協会 公認訓練士資格取得
1981年11月 独立
1982年2月 ドッグトレーニングロード開設
1996年 命令のいらない犬のしつけ・育成を確立
2004年10月 ヨーロッパ各国の盲導犬・介助犬訓練所およびドッグスクールを視察
2007年5月 カナダ・アメリカの盲導犬・介助犬訓練所およびドッグスクールを視察
2009年11月 タヒチ島の家庭犬を視察
2013年2月 ハワイ島でしつけ教室を開催
引用元:わんわんスタジオ/ドッグトレーナー森田誠のプロフィール
遠藤 和博さん
- 経歴・実績:下記引用欄参照
実家である「遠藤愛犬学校」にて10年間の修行を経て独立。各種イベントでの訓練実演及び講師、また訓練競技会では多くの上位入賞を果たす。2003年技術の向上を目指しドイツへ研修。2006年、2007年にはTV東京『TVチャンピオン子犬しつけ王選手権』にて連続優勝、2015年日本テレビ「世界丸見えテレビ特捜部」、TV東京『ポチたま』にてベースボールドッグ“エルフ”のトレーナーを務めるなど訓練頭数1万頭以上(2024年現在)もの経験を生かし絶対的な解決を目指し日々努めている。
引用元:遠藤ドッグトレーニング/スタッフ紹介
藤井 聡さん
- 経歴・実績:下記引用欄参照
- 他経歴多数:詳細は引用元にてご覧ください
1992、93、96、97、98、2000年度 WUSV(ドイツシェパード犬世界連盟)主催訓練世界選手権大会に日本代表選手として出場。98年度はPD本部より日本代表チームのキャプテンを任命され、個人では第8位に入賞。団体では第3位に入賞の成績を残す。1994、95年度FCI(国際畜犬連盟)主催訓練世界選手権大会に日本代表として出場。
日頃は訓練士の養成に従事しながら、国内外での様々な訓練競技会に数多く出場している競技者であり、環境省並びに各都道府県、動物愛護団体、各獣医師会の依頼により、オペラント訓練技法を用いた家庭犬のしつけや問題行動の矯正に深く関わり、しつけ啓蒙活動の講師として日本全国で活躍中。
引用元:日本訓練士要請学校オールドッグセンター/学長プロフィール
森田誠さんを選んだ理由
森田氏のしつけ法とは、DVD のタイトルにもあるように、**“愛犬と豊かに暮らすためのしつけ法”**です。これまで一般的とされてきたしつけとはまったく違う方法で、長年の経験から森田氏自身が生み出した独自のスタイルでもあります。
多くの訓練士が「おやつ」「道具」「言葉」を使ってしつけるのに対し、森田氏の方法は 深い愛情の中で、犬自らが人に従う喜びの心理を育む というものです。また、そういった心理を育んだ犬たちは人に幸せを与えてくれるというもの。
そして驚くことに、その方法はたった一つの法則—— 「よしよしする」 だけなのです。
といっても、文章だけでは分かりにくいと思いますし、私自身も最初は半信半疑でした。実際に映像で見てみないと伝わらない部分が多い方法だと思います。

紹介した他のお二人も素晴らしい経歴の持ち主ですが、たとえば藤井さんは多くの警察犬を育成してきた実績があります。一方で森田氏も同様の経験を持ちながら、さらに 脳科学・ストレス学・動物行動学・動物心理学・児童心理学・犯罪心理学 まで学び、従来とは異なるアプローチを探し続けてきました。
その探究心に私は強く惹かれました。
実際に公式サイトからしつけマニュアルとDVDを購入して拝見したのですが、最初は正直、驚きました。中には「体罰のように見える」と感じる人もいるようですが(私もそういう声を耳にしたことがあります)、私の目にはまったく違うものとして映りました。
それはむしろ、子どもを育てる感覚に近いものでした。
やってはいけないことはきちんと伝える。しかし決して突き放さず、大きな愛情で包み込みながら教えていく。そんな育て方です。
この過程を通して主従関係がしっかり築かれ、やがては犬のほうから「よしよしして」と寄り添ってくるようになるのです。
また、一般的によく言われる「犬と一緒に寝てはいけない」「ソファーなどの人より高い所にあげてはいけない」「食事を先に与えてはいけない」という考え方もありません。犬種ごとのDVDがあり、(今は状況が分かりませんが)当時は質問にも丁寧に答えていただけました。
DVDは長編で非常に分かりやすく、久しぶりに犬を飼う私には本当に心強いものでした。
その後もう一つのTVチャンピオン【ダメ犬しつけ王選手権】で優勝した時の再放送を偶然見ることが出来て感動、内容は素晴らしくやはりこの人しかいないと決めることが出来た。
そんな理由から、私はこのしつけ法を選んだのです。
実践-やはりこの方法で良かった
問題行動
当時はまだ去勢もしていなかったため、さまざまな問題行動が目立っていました。仲間の犬にマウントしたり、突然飛びかかったりと、とにかく目が離せない状況でした。
また、破壊行動もひどく、噛めるものは何でも壊そうとするので、いつ家具や物が犠牲になるか気が気ではありませんでした。
散歩中の拾い食いも深刻で、落ちている物を何でも口にしようとします。さらに、動くものに反応して急に追いかけてしまうこともあり、散歩は常に緊張の連続でした。
はじめて直ぐに効果が
道具を使わない方法とはいえ、気質の強い子にはチョークチェーンが必要とのことで、我が家のハルにもそれだけは用意しました。
最初は DVD を見ながら手順を確認しつつ進めましたが、すぐに流れを理解し、見なくても出来るようになりました。ただし、続けるにはやはり根気が必要でした。
そして驚いたのは、初日から効果が出たことです。とくに拾い食いへの反応が変わりました。まず家の中でリードを付けた状態で、いろいろな物を投げて試します。ハルがそれに食いつこうと動いた瞬間、リードで軽くショックを与える——というトレーニングです。
これが思った以上に効果的で、不意打ちで行うとさらに理解が進みました。
「たった1日でこんなに変わるのか」と嬉しく感じる一方で、まだ始めたばかりなので気を抜かず続けなければと、森田氏の方法への感謝も強く感じました。
まとめ

ジャックを迎えて始まったしつけの悩みは、私にとって初めての大きな壁でした。数多くのトレーナーや方法がある中で、最終的に森田誠流を選んだ理由は、犬を「従わせる」のではなく、愛情を軸に“心を育てる”という考え方に強く共感したからです。
実際に取り入れてみると、これまで見たことがない独自のメソッドでありながら、犬がこちらに寄り添ってくるような安心感があり、まさに“育てるしつけ”だと感じました。問題行動に悩まされていたハルも、初日から小さな変化が見え始め、この方法を選んで本当に良かったと心から思えました。
しつけは決して簡単なものではありませんが、犬と向き合い、気持ちを通わせながら歩んでいく時間は、確かな絆となって返ってきます。今回の経験が、同じように悩む飼い主さんのヒントや励みになれば嬉しく思います。


